投資家保護のため暗号資産も規制下に
アメリカのSEC(証券取引委員会)ゲンスラーGensler委員長は8月15日、経済専門チャンネルSNBCに出演し、暗号資産市場の規制強化や個人投資家の保護などに重点をおく方針を示しました。
ゲンスラー氏は、暗号資産に関連する幅広い種類の金融商品がSECのい管轄する「有価証券」にあたるとして、取引業者に金融商品をSECに登録するよう求めました。
そのうえで、暗号資産はこれまで詐欺が横行してきた分野だとして、「この市場(暗号資産市場)に将来性があるならば、こうした(投資家)保護の枠組みは避けられない」と警告しています。
一方、株式市場に関しては、ネット証券などに関しては、個人投資家の重要情報を超高速取引業者にまわす見返りに利益を得ているしくみについて、個人投資家に不利な条件での取引を強要しているとして、新たな規制が必要になる可能性について示唆しました。
2021年8月16日モーサテより
SECとは
SEC(Securities and Exchange Commission)は、投資家保護と公正な市場整備のため、1934年に設立されたアメリカの市場監視機関(連邦政府機関)です。日本語では「証券取引委員会」と呼ばれます。株式や債券などの証券取引の監督・監視を行っています。証券取引の法規を管理しており、企業の不正会計やインサイダー取引などを防止するために活動しています。
ゲーリー・ゲンスラー委員長は2021年8月17日、動画メッセージを配信。中国企業の米国証券取引所での株式上場を一時的に停止する措置を発動するなど厳しい目を光らせています。
以上、アメリカでの状況ですが、こうした投資家保護の動きは日本を含め、国際的な流れになっていくと予想さます。
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