アメリカでは現金を持たずに、クレジットカードだけ持って外出しても困ることはほとんどないと言われています。
日本のキャッシュレス化はまだまだですが、コーヒー1杯でもカード払いする習慣があるアメリカのキャッシュレス化はかなり進んでいます。
2016年のアメリのキャッシュレス比率は46.0%(野村総合研究所調べ)
アメリカのキャッシュレス化は、日常起きる犯罪が少なからず関係しているようです。
アメリカのクレジットカード事情-キャッシュレス化は進んでいる
犯罪被害予防のためのキャッシュレス
アメリカ滞在中にはあまり想像したくない強盗被害。治安の悪い地域では強盗や盗難事件が発生しています。
被害にあった時、現金を持ち歩いていると取られ損ですが、クレジットカードを盗られた場合なら保障が利きます。カード会社に連絡すれば利用被害が発生する前にカードを停止することもできます。
店舗側も偽札による被害を阻止することができるので、少額の買い物でもクレジットカード決済が歓迎されています。
住宅・車のローンに備えてクレジットヒストリーを築く
アメリカでは、住宅ローンやマイカーローンを組む時の条件として、良好なクレジットヒストリーを有していることが必要になってきます。
そのため、人々は積極的にクレジットカードを使ってヒストリーを積み上げているようです。
将来のローン審査に備えているんですね。
良好なクレジットヒストリーとは活発に利用し、遅れることなく、きちんと返済を続けているという取引の履歴です。
ホテルで求められるデポジット
アメリカのホテルでは、チェックイン時に「デポジット」(預かり金)を求められることがあります。この場合、事前に宿泊費の支払いを済ませていたとしても、宿泊費とは別に一時的にデポジットを支払わなくてはなりません。
食事代やそのほかの利用代金が発生した場合に備えたものです。
●「デポジット」を現金を預けた場合、チェックアウトの際に精算され、追加請求(または返金)がなされます。もちろん、追加支払いがなければ全額返金されます。
●「デポジット」をクレジットカードで支払った場合、追加支払いがなければチェックアウト時に請求はキャンセルされ、引き落とされるのは宿泊費のみとなります。
●クレジットカードの場合、フロントスタッフはそのコピーをとり保管する場合もあります。チェックアウトの際に、何か支払いがあればそのカードにチャージされます。何も支払いがない場合、あるいは、支払いがあっても現金で支払った場合は、クレジットカードのコピーは破棄され、お客様のカードに請求が来ることはありません。
チェックアウト時は請求明細をしっかり確認しましょう
追加支払いが発生した場合はチェックアウトの時に請求明細をしっかりチェックする必要があります。利用代金と返金される差額が合わなければ遠慮せずに、納得するまで確認しましょう。
また、実際にチャージされた項目内容を後日チェックすることも忘れずにおこないましょう。
そのため、請求明細は必ず保管しておきましょう。
病院でもクレジットカードは必要
アメリカでは日本のような国民皆保険制度というものがありません。
高齢者や身体障害者、そして低所得者だけが入ることができる公的保険制度がありますが、ほとんどの人は自分で民間の保険に加入しなくてはなりません。
アメリカの医療費は非常に高額ですので、病気やケガで病院を受診すると、医療費の支払い能力があるかどうかを確認するために、クレジットカードの有無を聞かれる場合があります。
クレジットカードは肌身離さず持っておきましょう。
持参するクレジットカードの海外旅行保険額と条件等を渡航前に確認しておきましょう。
旅費関連のカード利用付帯の有無も把握しておくことは言うまでもありません。
アメリカではリボ払いが主流
アメリカでは毎月の返済が一定の少額で済ますことができるリボ払いが主流です。一括払いを利用しないのは、上記のクレジットヒストリーを築くうえでもリスクを取らないマインドの表れではないでしょうか。
しかしアメリカのリボ払いの金利手数料は15%~27%とかなり高い水準ではあります。
アメリカで最も普及しているのはVISA
アメリカで最も普及している国際クレジットブランドはVISAビザです。
加盟店数は「MasterCard」「VISA」両ブランドがトップを競っています。
アメリカンエキスプレス、JCBは相互に提携して利用加盟店数の拡大を図っていますね。