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クレジットカードとはどんなふうにして成り立っているのか。クレジットカードの仕組み、そしてクレジットカード審査とはどういうものなのか・・などクレカをより深く知っておくことは金融リテラシーを深めるとともに経済的信用を傷つけることを避け、維持し、高めることにもつながると考えられるので是非ご一読ください。
クレジットカード申し込みの前に確認したいこと
世界最初のクレジットカードはダイナースクラブカード(Dinerse Club)。創業者マクナマラ氏がレストランで食事の際、財布を忘れたのがきっかけとなって1950年、アメリカ・ニューヨークで誕生しました。
クレジット(信用決済)の始りです。
そしてアメリカンエキスプレス・カード(アメックス)の発行は1958年。
元々運送会社を経営していた会社。どちらもクレジットカード草創期からあるブランドなので現在のステイタスの高さと人気は納得できます。
年会費は高めですが、顧客の予想を上回るサービスに努めているカード会社であることを知るでしょう。
日本初のクレジットカード誕生は1960年。日本ダイナースクラブが設立されました。そしてJCBカードが1961年1月設立、3月に日本初の汎用型クレジットカードの発行を開始しました。
次いで1967年12月(株)住友クレジットサービス誕生し、翌年に国際カードが発行されのちにVISAカードとなります。
現在ではさまざまな機能が加わり、クレジットカードはなくてはならない存在となっていますね。
クレジトカードの仕組み
カードを使って支払いをすると、クレジットカード会社がその決済額を立て替え払いしてくれます。そして一定期日にその立て替え分を利用者が返済するというのがクレジットカードの仕組みです。
クレジットカードを介してカード国際ブランド(VISA JCB Mastercard等)が個人に信用貸しをしているということです。
【カード会員】 ショッピングや飲食 公共料金の支払いなど クレジットカード払い |
【クレジットカード会社】 クレジットカード支払い代金から 加盟店手数料を差し引いた金額を お店または会社に立て替え払い |
【カード会員】 一定期日(カードの引き落とし日)に 設定口座で利用代金を引き落とし |
カード加盟店の手数料収入の仕組み
現在では非常に多くのショップや施設で料金のクレジットカード決済に対応しています。
レジ周辺には利用可能なカードブランドマークがステッカーで表示されています。
利用代金をクレジットカード決済するとお店はカード会社にカード決済手数料を支払わなければなりません。わずかな率ですが、これがカード会社の大きな収入源になるという仕組みです。
加えてカード会員がリボ払いや分割払いにすると既定の手数料が入ってくるのです。
クレジットカード会員の人数とそれぞれが日々利用する回数・・相当額の手数料が入るという金融事業です。
クレジットカード審査の仕組み
クレジットカード会社は申し込みの審査にあたって、審査基準とクレジットヒストリーについてで掲載している個人情報を参照しています。
申し込みボタンをクリックすると最初に進むページの多くがこれらの機関への情報提供に同意を求める画面になっていると思います。
登録されている情報
氏名・生年月日・性別・住所・電話番号・勤務先
契約日・契約の種類・契約額・支払い回数・利用残高・毎月の支払い状況
現代社会では多くの場面でクレジットカードが利用されています。
ネットショッピング、旅行先での飲食や買い物、ネット通信費など欧米と同じくカード利用はすっかり生活に定着した感があります。
さて、わたしたちが利用したショップからの手数料と分割支払い・リボ払いの利息を収入源としているカード会社はカード会員の便宜を図ることを怠らず、さまざまなサービスを提供しています。次にカードを利用するメリットを確認しておきましょう。
クレジットカードを利用するメリット
【出費の先送り】
クレジットカードを利用することで一番のメリットといえば現金の支出を先送りできることでしょう。
クレジットカードの仕組みの最大の利点が現金の持ち合わせがないときでも買い物や支払いができるということです。
ショッピング利用を一括払いですれば手数料なしで後日引き落とし支払日に決済すればよいのです。
支払サイトの長いクレジットカードでは締めから引き落しまで最大64日後(毎月1日のカード利用分が翌々月4日払い)という余裕のカードを掲載しています。
またボーナス一回払い、2回払いで利用できるカードならさらに支払いサイトが長く、家計のキャッシュフロー対策になります。
締め日・引き落とし日ページであなたのほしいカードがどうなっているのかをチェックしてみてください。
【カード盗難保険機能】
現金を落としたり盗まれたりした場合、まず返ってくることはないでしょう。
すべてのクレジットカードには落としたり、盗まれた時、またスキミングで利用されたときのために不正使用補償が付いています。
【旅行時の保険機能】
航空券等の旅費をクレジットカードで購入しなくても保険か付く旅行保険付きクレジットカード。
最高1億円など保険が充実しているのはアメックスカード
年会費無料で保険が付くのが楽天カード
条件付年会費無料で保険付きは三井住友VISAカードです。
【海外でも便利】
海外のホテル予約や飲食店などでもクレジットカードはあなたの身分証明書にもなってくれます。
特にホテルではクレジットカードを提示して初めて予約が確定する、確実に認められるという習慣になっています。
指定のレストラン・ホテルではカード会員割引や特別プランが用意されている場合があるので活用したいものですね。
【ポイント・キャッシュバック】
カードの利用は、ショッピングだけではなく、水道光熱費、携帯電話、プロバイダー料金、税金などの支払いにも利用できます。
そしてすべての利用分にポイントが付与されるという仕組みになっています。
毎月必ず着実にポイントが貯まっていきます。
ポイントはギフトカードや商品と交換したり、キャッシュバックできたりとさまざまな利用方法があります。
購入する時期により、ポイント率がアップするカードもありますのでチェックしてみてください。
【年会費無料】
カード会員年会費を無料にして、カード発行会社が、維持手数料を負担しています。
カード会員にはカードを利用してもしなくても年会費がかからない仕組みなので安心です。
年会費無料の人気クレジットカード
クレジットカードのデメリット
クレジットカードに関するデメリットといえばやはり、キャッシング利用に対する金利手数料が挙げられます。
一括払いでのキャッシング利用であっても年率18.0%という金利手数料が上乗せされます。
1か月後に返済する場合でも
18% ÷ 12 = 1.5%
次回支払うときにキャッシング利用額の1.5%が上乗せされて引き落としされます。
これはほとんどのクレジットカードで共通しています。
毎月一定額の返済であるリボ払いを利用すると、ショッピング、キャッシングどちらもリボ払い利用分総額に対する金利手数料が1.5%上乗せされます。
そして毎月返済残高に対する金利が加わりますので、利用額が大きいほど返済は長引くことになります。
リボ払いを利用した場合は余裕ができたときにはカード会社に連絡して追加返済をおこなうことがコストを抑える方法です。
クレジットカードにはじめて申し込みされる方へ
ショッピングや飲食ほか、公共料金支払いやサブスクの利用などクレジットカードがあったほうが便利なサービスが多くあります。
多額の現金を持ち歩くのは危険です。クレジットカードはうまく利用すればあなたの頼れる味方なのです。
しかし非常に多くのクレジットカードが発行されている中でどれを選べばいいのか迷うことでしょう。
そんなときは利用頻度の高いお店でサービス・特典が受けられるかを優先して選択することをおすすめします。
カードエウレカトップページではクレジットカードを特徴ごとに分類した案内ページを紹介していますので、参考になさってください。
はじめてつくるのだから審査に落ちる心配はゼロ?
はじめてクレジットカードに申し込みするのだから審査に落ちる心配はまったくないはず・・というとそうでもありません。
信販での買い物の経験も無く、クレジットカード利用履歴やローン履歴もないまったくの初心者の場合、金融情報機関の記録は真っ白で情報不足なわけです。
18歳~20代前半なら話は別ですが、ある程度の年齢(30歳以上)であるにも関わらずこの状態にあることは過去に金融関連で事故を起こしたのではないかという疑いをかけられてしまう可能性があります。
そんな場合はクレジットヒストリー(クレヒス)をなんとしても築いていく必要があります。もし、あなたがそんな状況で申し込みしたクレジットカードの審査に落ちてしまったのなら、是非試してほしいことがあります。
それはアコムACマスターカードをつくってクレヒスを築いていくということです。このカードの場合、「審査基準がほかのクレカとは違う」という特徴があるのです。
クレヒスのない方も審査に通りやすいカードと言われています。
アコムのクレカACマスターカードはなぜ審査に落ちた人にアピールされるのか?解説と都道府県別無人契約機場所
あるいはデポジット型クレジットカードを作るという解決策もあります。このカードは預けた保証金(デポジット)を利用限度額とし、その範囲内でショッピング利用するというものです。審査が無いわけではありませんが、通常のカード審査とはかなり違いがあると思われます。
預けた保証金の範囲内で利用するデポジット型クレジットカードを解説